2021年2月27日 バナナの皮は、よっぽど条件が揃わないと踏んでも滑らない。【感想】 死亡フラグが立ちました! 「チームバチスタの栄光」を筆頭に、スタートダッシュを決めた「このミス」大賞シリーズが、まだ辛うじて「勢いがある」と思えた時期の作品というイメージ。最終候補には残ったものの、大賞も優秀賞も逃した作品。七... カテゴリー 七尾与史
2021年2月24日 「たぶん自分は大丈夫」が危ない【感想】コンピュータの熱い罠 コンピュータや科学を「先端技術」として作品に用いた場合、今読むと「時代を感じるなぁ…」となりがち。でも本作にはそれがない。岡嶋二人著。2001年3月15日第1刷発行、講談社文庫。 カテゴリー 岡嶋二人
2020年5月29日 いつの時代も厄介なのか【感想】フェミニズム殺人事件 日本SFの巨匠、筒井康隆の描くミステリー。「ロートレック荘事件」が非常に印象的だったので、期待して手にした一冊。集英社、1989/10/20第1刷発行。 概要 南紀・産浜の会員制高級リゾートホテル。 ... カテゴリー 筒井康隆
2020年5月15日 コレクション癖に理解があれば楽しめる【感想】古本屋探偵登場 国外の作品に古本屋が探偵となる作品があるのは知っているものの、訳書となると一気に興味が削がれてしまう。一方で、近年の国内作品で古書店が舞台となるものは、ライトノベル風味が強すぎて何か違う。そんな人にピ... カテゴリー 紀田順一郎
2020年5月9日 前にも書いた気がする【感想】ディアスポラ 2018年に亡くなった勝谷誠彦氏の純文学作品。人柄は好き嫌いが分かれる方だったが、文学はどうか。文藝春秋刊、2011年8月5日 第一刷発行(「ディアスポラ」と「水のゆくえ」の2編収録) カテゴリー 勝谷誠彦
2020年5月7日 楽しむためには基礎教養が必要【感想】漱石と倫敦ミイラ殺人事件 島田荘司氏の作品を読むのはこれで4作目。漱石目線で書かれた「倫敦覚書」と、ワトソンの未発表原稿を交互に記した作品。島田荘司。集英社文庫1994/1/30第11刷。 カテゴリー 島田荘司
2020年1月10日 【感想】葉桜の季節に君を想うということ 数々の賞を受賞したミステリー。淡い雰囲気を感じさせるそのタイトル。そして「必ず2度3度と読みたくなる究極の徹夜本」という本裏の紹介で購入を決めた一冊。歌野昌午著、文春文庫2009年4月10日第18刷。... カテゴリー 歌野昌午
2020年1月9日 初見なら、期待値に対しての満足度は高い【感想】悪夢のエレベーター 正直、全く期待していなかったが、十分に満足な一冊。紹介文に”コメディーサスペンス”とあったため、「どうせ裏切られる」とは思いながらも”キサラギ”や”アフタースクール”の様な作品であることを期待して購入... カテゴリー 木下半太
2019年12月19日 米澤作品は初期が好き【感想】犬はどこだ? 米澤穂信著、東京創元社の2010年5月21日7版。何度も言うように「タイトルは大事」。タイトルと内容の合致。これが作品の完成度を決定づける。 概要 病気療養を機に、勤めていた銀行を辞めて開業した調査事... カテゴリー 米澤穂信
2019年12月18日 たまには高級店での食事もしないとね。【感想】禁断のパンダ 拓未司著、宝島社2008/1/26第1刷発行。第6回「このミス」大賞受賞作。このシリーズ(このミス大賞)の作品群の中では比較的上位にランキングされる楽しい作品。 概要 神戸でビストロのオーナーシェフを... カテゴリー 拓未司
2019年12月2日 思ったより良い!!【感想】一瞬の風になれ 佐藤多佳子著。第28回吉川英治文学新人賞及び2007年本屋大賞受賞作。ラジオドラマ化、テレビドラマ化、漫画化もされている有名作。三部作だとは思わず、第一部の「1」の表記も「イチニツイテ」と読ませるだけ... カテゴリー 佐藤多佳子
2019年11月30日 本格ミステリ大賞受賞に納得【感想】生首に聞いてみろ 法月綸太郎著。「このミス」1位及び本格ミステリ大賞を受賞した作品。「タイトルも含めて一つの作品」となる良作。自分の評価は「読後にタイトルを見返した時、どれだけ納得感を得られるか」が大きな基準の1つです... カテゴリー 法月綸太郎
2019年11月29日 感動はない。感心はする。【感想】『イニシエーション・ラブ』 『「必ず2回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。』という触れ込みに我慢できなくて買った一冊。映画化もされています。細かな伏線も見逃すまいと決めて読んだにも関わらず見事に再読させられた。乾くるみ著... カテゴリー 乾くるみ
2019年11月24日 「このミス大賞」にしてはアタリ【感想】『屋上ミサイル』 山下貴光氏の第7回『「このミステリーがすごい!」大賞』で大賞をとった作品。手にしたのは2009/1/24第1刷、宝島社の単行本。2010年版のこのミスに短編を寄せており、その作品が気に入ったので手に取... カテゴリー 山下貴光
2019年11月23日 【感想】期待値を下げて読んで欲しい『タイトルマッチ』 手元にあるのは講談社文庫の2006/1/27第7刷。1984年の作品なので岡嶋二人の初期作品ですね。コンビ解消から30年。いつまでも色褪せない作家で居て欲しいですが、難しいですかね。。 あらすじ ボク... カテゴリー 岡嶋二人